『もち』



ストーリー

800年前の景観とほぼ近い姿が守られてきた岩手県一関市本寺地区。
山々に囲まれ、冬には雪深くなるこの地で、古くから根付いている「もち」の文化。ひとつの臼(うす)でもちをついて、みんなで食べる―それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。
ここに暮らす中学三年生の少女ユナ。彼女のおばあさんが、ある日亡くなる。
葬儀の日。臼と杵でつく昔ながらの方法でどうしても餅をつきたいと頑なに言い張るおじいちゃんだが、ユナにはその気持ちがわからない。でも、ユナはおじいさんの心の機微を感じてそっと寄り添う。餅というものはただの食べ物ではなく、強く、そして深い意味が込められていたー。
生徒の減少から中学校は閉校が決まり、最後の一年を終えると学校もなくなる。
おばあちゃんの死、閉校とともに友人、憧れの先輩が相次いで離れていく。そんな周囲の変化はユナに「いつか思い出せなくなる」という不安を与える。
そして彼女は問う、「努力しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたい」。
餅をつく文化と共に、その意味すら消えていきそうになっているこのまちで「忘れたくない」気持ちと「思い出せなくなる」現実の狭間を真剣に受け止め、懸命に生きるユナ。寄る辺のない世の中でその姿は、なぜか強く、確かな生き方に思える。それはきっと、日本の今を生きる私たち自身も気持ちと現実の狭間にいるからー。

オフィシャルサイトより



キャスト・スタッフ

監督小松真弓
キャスト佐藤由奈/蓬田稔/佐藤詩萌/佐々木俊/畠山育王
公式サイトhttp://mochi-movie.com/

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鑑賞券情報

更新日:
当選人数:ペア15組
主催:朝日マリオン・コム
締切日:4/3(金)16:00
応募詳細はこちらから

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