『栗の森のものがたり』



ストーリー

ここは栗の森に囲まれたイタリアとの国境地帯にある小さな村。第二次世界大戦は終結したが長引く政情不安が村人の生活に影を落としたまま、今年もまた厳しい冬がやって来る。人々の多くはここでの生活に見切りをつけ、金を稼ぎにこの土地を離れたが、戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける、村に残る者もいた。いずれにせよ、ここには夢も、未来もない。あるのは貧困と諦め、そして葉を落とし、金色と銅色で地を美しく染める栗の木々だけだ。
老大工のマリオもまた、家を出たまま戻らない一人息子ジェルマーノからの連絡を待ち続けていた。ジェルマーノはどこで暮らし、何をしているのか。息子の行先を知らないことも妻に伝えず、息子の身を案じる彼女を慰めようともしないマリオ。できるのは、投函することのない息子宛の手紙に想いを綴っては引き出しにしまうこと。まるで自分の心に蓋をするかのように。
ある夜、マリオは病に冒されたまま病状が一向に好転しないドーラを連れ、深夜の乗合馬車で村はずれの診療所を訪れる。だが簡単な診察とわずかな薬を手渡され、追い返される二人。そしてドーラは、なぜ息子に連絡させてくれなかったのかと夫を責めながら息を引き取ってしまう。そして一人残されたマリオ…。

オフィシャルサイトより



キャスト・スタッフ

監督グレゴル・ボジッチ
キャストマッシモ・デ・フランコヴィッチ/イヴァナ・ロスチ/ジュジ・メルリほか
公式サイトhttp://chestnut.crepuscule-films.com/

鑑賞券情報

鑑賞券 更新日:
当選人数:1組2名
主催:コモレバWEB
締切日:10/5(木)
応募詳細はこちらから

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